Vol6元気な体は足もとから!! もっと足の健康に気をつけなくちゃ

足は第二の心臓 自分に合った靴を見付けよう
歩くだけで大きな負担がかかる足

靴選びのポイント (1)くるぶしが靴に当たらない。 (2)足の甲が圧迫されず、やわらかく押さえるもの。動きに合わせて足指の付け根部分が反る。 (3)足幅が合っていて、母趾が圧迫されず、指先に10〜15mmの余裕がある。 (4)靴底が滑らない、ヒールの高さは5cm以下が理想。 (5)土踏まずがフィットしていて、かかとが余ったり食い込んだりせず、安定感がある。  みなさんは1日にどれくらい歩いていますか?
 歩くという行為は、脳の活性化、足腰の強化などのメリットがありますが、体を支える足には大きな負担がかかっています。ゆっくり一歩踏み出すだけで、体重の約1・2倍の重さがかかるといわれており、足には歩いた数だけの疲労がたまることになります。 
 一方、歩くことで足の筋肉にある毛細血管が圧迫され、血液循環がよくなるため、足は「第二の心臓」といわれています。そして足の裏にはご存知のように、体の各器官や内臓につながる末梢神経が集中しており、健康と深い関連があります。
 親指の付け根が外側に曲がってしまう外反母趾や足の指先が曲がってしまうハンマートゥ、扁平足など、現代人には足のトラブルが増えています。ひどくなると、腰痛や背骨のゆがみにつながることもあるため、足の健康には十分注意したいものです。

履く機会の多い靴は
機能性を重視しよう

 日本の靴文化の始まりは明治時代。まだ歴史が浅いため、欧米諸国に比べ靴に関する知識が普及しておらず、足へのケアがおろそかになりがちです。
 とくに気を付けたいのが靴選び。サイズの合わない靴を履いていると、足が変形したり、健康上の弊害を招きます。長時間履く靴は足の健康を優先して選びましょう。足幅が合っている、つま先にゆとりがある、かかとが固定される、この3点は必ずチェックしたいポイント。靴選びのアドバイザー「シューフィッター」への相談や、インソールを利用しての微調整は足の健康にとって大切なことです。

疲れ、むくみを解消して いつまでも健康な足を
疲れをためないように 足の体操を心がけよう

足の疲れ・むくみ解消法 (1)足首の曲げ伸ばし、足首をぐるぐる回転させて血行を促進します。 (2)ぬるめのお風呂に入った後、冷水をかけると血行がよりよくなります。 (3)床に置いたタオルに足を乗せ、5本の指を使ってたぐり寄せます。  帰宅して靴を脱ごうとしたら、靴がスムーズに脱げなかったり、足に靴下のゴムの跡が付いていたという経験はありませんか。それらは、足がむくんでいる証拠です。
 二本足で立って歩く人間は、重力の関係でもともと体の下方に水分がたまりやすくなっています。長時間の立ち仕事やデスクワークなどで同じ姿勢を続けていると、血液の循環が悪くなり、これがむくみの原因となります。さらに女性の場合はハイヒールやサンダルなどで足を疲れさせるため、足の筋肉が固くなって血液循環を促すポンプ作用が弱ってしまうのです。
むくみを解消するためには、「アキレス腱を伸ばす」「ふくらはぎの筋肉を動かす」「足裏を刺激する」などが効果的。足をクッションの上に乗せるなど高くして休息するのもよいでしょう。
 自宅で手軽に実践できる疲れとむくみの解消法は、「足首を曲げ伸ばしする、回す」などしてよく動かすこと。「お風呂で温まった後に冷水をかける」「床に置いたタオルを足の指でたぐりよせる」なども効果的です。
 足の健康にとっていちばん大切なことは、裸足になって足を解放し、足裏を刺激すること。ときにはプロのマッサージを受けて、いたわってあげるのもよい心がけといえるでしょう。