純国産1日分の野菜×人

にんじんのチカラを引き出す
「ナチュラルスイート製法」

『純国産 1日分の野菜』は、伊藤園が特許を取得している「ナチュラルスイート製法」を用いて作られています。

伊藤園 農業技術部 農業技術二課 課長 佐藤

伊藤園 農業技術部 農業技術二課 課長 佐藤

伊藤園の野菜飲料に使用しているにんじんは、おいしさと健康性を求めて、約50品種の中から選び抜いた伊藤園専用にんじん「朱衣(しゅい)」を使用しています。「朱衣」は糖度が高く、栄養面でもβ-カロテンが一般のにんじんの約1.5倍含まれています。伊藤園では、その「朱衣」を独自の製法「ナチュラルスイート製法」を用いて野菜飲料にしています。

朱衣

にんじんにはアクがあります。アクはにんじんの成長には不可欠ですが、人間の体には必要ありません。伊藤園では、にんじんのヘタを取って皮をむき、ゆでることでアクの成分を除去します。さらに細かくすりおろすことで、にんじん本来の自然な甘みと鮮やかな色を引き出しています。

これが「ナチュラルスイート製法」です。

伊藤園独自の技術ナチュラルスイート製法とは? @ヘタ取り・皮むき…にんじん特有の青臭みのもとであるヘタと皮を取り除きます。 A縦割りスライス(ここがPoint!!)…中心部を露出し、中心部に多く含まれるアクを出しやすくします。 Bゆでる…縦割りスライスしたにんじんをブランチング(ゆでて)、アクを除去し、自然な甘味を引き出します。 Cすりおろしてピューレ状に…細かく砕きます。ピューレ(すりおろしたもの)が食感を高めます。 Dしぼる…遠心分離によって搾汁液としぼりカスに分けられます。 ●ゆでたにんじんはこんなにスゴイ!にんじんを生で食べたときとゆでて食べたときのベータカロテンの吸収率を比較すると、ゆでたにんじんのほうが34%以上も吸収率がアップします。 ●3つの利点! @おいしさ…甘みが増す ゆでることで、にんじん本来の甘みとおいしさをさらに引き出します。 A栄養…栄養が体に届く ベータカロテンの吸収率が増す。 B安心…アク(えぐみ)を除去 体に不要で雑味の元となるアク(えぐみ)を取り除く。

私たちは、1990年代後半、野菜に含まれるアクを取り除くことを目指し、野菜の「品種選抜」と「加工方法の改良」の対策を同時に進めました。「品種選抜」では、もっともβ-カロテンの含有量や糖度が高く、またアクが少ない「朱衣」が選ばれました。

「朱衣」の外見上の特長は長く、芯まで赤いこと。糖度が一般的なにんじんに比べ、1〜2度高いという朱衣の甘みの強い味わいが、見た目からもわかります。

朱衣と一般的なにんじん

効率的にゆでるための縦割りスライス

研究の過程で、にんじんの中心部の色が白いところは、ほかの場所に比べるとβ-カロテンが少ないということがわかりました。芯の部分まで赤い「朱衣」はそのぶんβ-カロテンが多いということです。また、ヘタに近い部分には、にんじん特有の青臭みを感じさせるアクの成分が多いことが判明しました。

にんじんのアク 中心部にアクが多い

そこで、より栄養価が高く、おいしいものにするため、どのようなカット方法がいいかを検討することになり、行きついたのが、縦割りにスライスするという方法でした。

それまでは、にんじんはすべて輪切りでカットしていました。輪切りをこれまで以上に細かくすればいいのか、β-カロテンが少なく、アクの多い中心部をえぐりとればいいかなど、さまざまなカット方法を試してみたんです。魚のハラワタを取る機械を使ったこともありました。

さまざまなパターンを吟味してわかったのは、にんじんを縦に切ると中心部のアクが効率よく取り除くことができるということでした。また、縦に切ることでにんじんが均一に煮えるようになり、ゆで時間の短縮にもつながりました。

ゆでるにんじん

縦切りスライスなら、輪切りよりも均一に火を通すこともできます。ご家庭でにんじんを調理する際にも、この技法を活用できます。さらに、β-カロテンは油と一緒に調理すると吸収率が良くなることもわかっています。油を使った料理と一緒ににんじんをいただき、より多くのβ-カロテンを体内に取り入れてみてはいかがでしょうか。

にんじん本来の甘さを引き出し、β-カロテンの吸収を向上させる「ナチュラルスイート製法」。こだわりのにんじんを、独自の製法で搾汁して作る伊藤園の野菜飲料で、おいしく皆様の健康をサポートしていきたいです。

現在のナチュラルスイート製法では、搾りかすとして出てしまう成分がまだ存在します。より多くの成分を飲料に残すことが今後の課題です。我々開発サイドが目指しているのは、野菜飲料をいかに生野菜に近づけるかということ。最終的には、生野菜よりも栄養価が高いものを作っていきたいと思っています。

ジュース