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お客様の声
健康ブームの高まりを受け、食事や栄養素に関心をもつ人が増えています。
現代人の食事の問題点と改善のためのヒントを伊藤園で働く管理栄養士に聞きました。
伊藤園 販売促進部
管理栄養士
阿原礼奈
野菜や野菜飲料をテーマにした食育活動を社内外で実施。好きな商品は『健康GABAにんじん』と『ヘルシールイボスティー』。「野菜飲料を健康のお守りのような存在として、生活の中に取り入れてほしいと思います」。
──日本人の食事に問題はありますか?
阿原 日本人は健康的な食生活を送っているというイメージがあるかもしれませんが、じつは、さまざまな問題を抱えています。例えば野菜不足。厚生労働省は成人の野菜摂取目標値を1日350g以上と設定していますが、どの年代を見ても達していません。
──野菜類が不足すると、どんな問題が起こるのですか?
阿原 野菜に含まれるビタミンやミネラルは、炭水化物や脂質、たんぱく質といった三大栄養素が働く際の潤滑油のような役割をしています。そのため、ビタミンやミネラルが不足すると、三大栄養素を摂っても効率的に利用できず、疲れやすかったり、不調が起きやすくなったりするのです。
──いろんな栄養素をバランス良く摂ることが大事なのですね。では、野菜に多く含まれる栄養素の中で、高齢の方に特に必要なものは何でしょうか?
阿原 まずは骨の健康を保つために不可欠なカルシウムやビタミンDなどでしょうか。また、食物繊維も欠かせません(※1)。ところが、カルシウムも食物繊維も60代以上の男女ともに必要量に足りていないのが現状です(下の表参照)。
その一方で、健康を意識される方から積極的に摂取したいという声が多いのが、血液に含まれるヘモグロビンの成分となる鉄や、さまざまな酵素の構成要素である亜鉛です。
※1 炎症性の腸疾患など、症状によっては食物繊維の摂取が逆効果になることもあります。ご自身で判断せず、医療機関にご相談ください。
※2 平成29年「国民健康・栄養調査」(厚生労働省)をもとに作図。
──最近では、それらの栄養素をサプリメントなどで補おうとする方も多いと聞きます。野菜不足はそれで解決できますか?
阿原 サプリメントでも一定の効果は得られます。しかし、野菜にはまだ私たちが知らない健康に良い成分が含まれている可能性があるのです。例えば、トマトの成分「リコピン」も、効果が知られるようになったのは近年の研究からです。おいしく味わいながら多様な栄養素を摂り入れられるのは、サプリメントにはない野菜ならではの魅力です。
──とはいえ、毎日さまざまな野菜を摂り続けるのはハードルが高いのではないかと思います。
阿原 外食が多い方や食の細い方にとっては、たっぷりの野菜を摂るのは難しいかもしれません。そんなときには野菜飲料を活用するという方法もあります。簡単に済ませてしまいがちな朝ご飯や、お昼ご飯に、野菜飲料を1本添えてみてはいかがでしょうか。
野菜飲料を料理の素材として使うのもおすすめです。スープやカレーなどに利用すれば、ご家族の野菜不足を補えます。
このようなことを参考に、野菜不足がより深刻な世代にも、野菜飲料を上手に活用して栄養を補っていってほしいですね。