
地球の表面の約3分の2は海や川、湖などの「水」で覆われているといわれています。私たちの体内で占める水分の割合も、ちょうどそれと同じくらいの約60〜70%。ただし乳幼児期はもっと多く、約80%を占めます。
水がこれほど多く体内に存在するのには、理由があります。私たちはよく汗をかきますが、このとき体は、水が蒸発するときに多くの熱を奪うという性質を利用して、運動などで上昇した体温を調節しているのです。
栄養や酸素の運搬は主に血液によって行われますが、血液の約90%は水分です。体内の水分が少なくなると、血液濃度が高まり、流れが悪くなります。また、水は尿という形になって老廃物を溶かし、体外に排泄されます。
体液のpHや浸透圧など体内の環境は常に一定に保たれています。これを恒常性といい、この維持にも水は大きく関わっています。
このように水は体内で重要な役割を果たしているのです。