
ブラッシングは、正しい磨き方をしないと効果がありません。歯ブラシの使い方の基本は、細かく、小刻みに動かすこと。あまり強くブラッシングすると、歯茎を傷めるので「軽く、やさしく」がコツです。
歯の表側と裏側、前歯と奥歯など場所ごとに、歯ブラシの握り方や磨き方を変えるようにします。歯と歯茎の間には歯垢がたまりやすいので、汚れをかき出すように、とくに念入りにブラッシングするように心がけましょう。
歯と歯の間の汚れは、歯ブラシだけでは落ちない場合があります。そんなときには、ピックや細い糸のついたフロッシング・ツールがおすすめです。ただし、上手に使わないと歯茎などを傷めることもあるので、自分に合ったものを選んで使うようにしましょう。また、ブラッシングの仕上げに口をゆすぐ洗口剤を利用するのも虫歯予防や歯周病に効果的です。
このほか、キシリトールが入っているガムを利用する手もあります。虫歯は、ミュータンス菌という菌が糖を分解・発酵させてつくりだす酸が、歯のエナメル質を溶かすことによってできます。
キシリトールは、ミュータンス菌に分解されないうえ、エナメル質の再石灰化を促す効果があるため、ガムなどで長時間口の中にとどめておけば、虫歯予防に効果的です。ただし、キシリトール入りガムの中に、虫歯をつくる糖類などがほかに入っていないかチェックが必要です。
虫歯や歯周病のチェック、さらには正しいブラッシングやフロッシングを身につけるためにも、歯科医師に指導を受けるようにしましょう。定期的に診断を受けられる、かかりつけ歯科医院を持つとよいでしょう。