ウイルスや病気から体を守るために免疫力を高めよう

季節のドクターズアドバイス ウイルスや病気から体を守るために免疫力を高めよう 監修者 安保徹氏 新潟大学名誉教授 医学博士。アメリカ・アラバマ大学留学中、「ヒトNK細胞抗原CD57に関するモノクローナル抗体」を作製、胸腺外分化T細胞を発見。国際的な場で精力的に研究結果を発表し続け、免疫学の最前線で活躍している。

外敵から体を守る
防衛システム


 私たちの身の周りには、ウイルスや細菌、大気汚染物質、タバコの煙など、体に害を及ぼすさまざまな物質が数多く存在しています。 そのような環境の中で暮らしていても、病気にならずに済んでいるのは、私たちの体に備わっている「免疫力」によるものです。
 免疫力は、十分に働いていれば病気にかかりにくく、もし病気になったとしても早く健康な状態に戻れるようにサポートしてくれます。 免疫力のピークは20〜30代で、歳を経るにつれ低下していきます。ですが、単純に年齢だけで判断できるものではなく、 食事や睡眠など普段の生活習慣や心理状態が大きく影響します。そのため、若くても寝不足や暴飲暴食を続けたり、 仕事などで過度のストレスがかかれば免疫力は低下し、体に異常が生じやすくなります。

免疫力を高めるポイント 体の防衛システムである免疫力をアップさせるには、規則正しい生活に加え、体温を上げるのがポイントです。不調が現れやすい今の季節は、意識して免疫力を高める生活を心がけましょう。 ストレスを適宜発散する 適度な運動 栄養バランスのとれた食事 よく笑ってリラックス 質のよい睡眠 体の内外から体温を上げる

体温を上げて
免疫力を高める


 免疫力を高めるには、栄養バランスのとれた食事、質のよい睡眠はもちろんのこと、体温を上げることも大切です。
 免疫力と体温には深い関係があり、自身の平熱より1度下がると免疫力は3割低下し、1度上がると5〜6倍高まるといわれています。 免疫力が最もよく保たれるのは、わきの下での体温が36.2〜36.3度、舌下なら36.5〜36.7度くらいです。 ここ10年で、平熱が35度台またはそれ以下の「低体温」の人が増えています。腹巻をする、靴下を履くなど冷えない工夫をするほか、 なるべく体を温める食べ物をとるようにしましょう。さらに適度な運動で体を温めるのもおすすめです。
 季節の変わり目で体調を崩しやすい時期だからこそ、免疫力をアップし、天候の変化にも体がうまく順応できるようにしましょう。

免疫力セルフチェックリスト 自分の免疫力をチェックして、不調を未然に予防しましょう。 ・集中力が続かない ・ストレスを感じている ・都会に住んでいる ・食欲がない ・運動不足を感じる ・プレッシャーを感じる ・野菜をあまり食べない ・1日中パソコンに向かって仕事している ・抗菌グッズをよく利用する ・体温が36.5度以下 ・食べるスピードが早い ・発酵食品をあまり食べない ・楽しいと感じることが少ない ・寝不足が続いている ・最近笑っていない ・やる気が出ない チェック数が0〜2個→現状で免疫力対策は問題ないようです。これからもこの生活を継続しましょう。 チェック数が3〜4個→免疫力が低下気味のようです。ストレスをためないことを心がけましょう。 チェック数が5個以上→免疫力が下がっている可能性があります。免疫力を高めるポイントを実践してみましょう。


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