5分でできる貯筋運動

第1回
貯筋のすすめ

「前より疲れやすくなった」「最近、歩くのが遅くなった」……
それは、加齢と運動不足で筋肉が減っているせいかもしれません。
このコーナーでは、毎日5分程度でも続けることで、無理なく“筋肉を貯められる”「貯筋運動」を6回連載でご紹介!第1回目は、運動の前にその必要性について説明します。

50歳以降は筋肉の量が1年間に1%萎縮!?

 いつまでも自分の脚で歩き、自立した生活を送るためには、筋肉が一定水準以上必要。よく体を動かしている人は年をとっても身体能力を維持していますが、あまり体を動かさない生活を送っている人は運動不足で身体能力が低下していきます。筋肉は鍛えれば身につくのですから、運動は健康維持のためにとても重要です。

身体能力は体をよく動かす人とそうでない人で大きな差が! 活動的な生活の場合、身体能力を維持 平均的な生活の場合、加齢とともに身体能力が低下 病気などの場合、さらに身体能力が低下

筋力があると退院後の回復力にも差が出ます

 貯金があれば欲しいものが買えるように、筋肉もいざというときのために身につけて「貯筋」しておくことが大切です。病気になって入院しても「貯筋」にゆとりがあれば、退院後もスムーズに普通の生活に戻れます。『備えあれば憂いなし』は筋肉にもあてはまるのです。次回から、無理なくできる筋力トレーニング「貯筋運動」を始めましょう。

「貯筋」のある人→入院→「貯筋」は少し減ったけど、大丈夫!また「貯筋」しておこう! 「貯筋」のない人→入院→「貯筋」しておけばよかった・・・・


取材協力

公益財団法人 健康・体力づくり事業財団

健康・体力づくりの普及・啓発を目的に、広報誌・月刊「健康づくり」やパンフレット、インターネットを通じた広報活動、指導者の育成、健康・体力づくりを推進する調査、研究を行う。「貯筋運動」は東京大学名誉教授 福永哲夫氏が提唱し、同財団が普及に努めている。

http://www.health-net.or.jp