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お客様の声
コレステロールを抑える力があるカテキンは、緑茶の渋み成分です。カテキン飲料の商品化にはどんな苦労があったのか、伊藤園中央研究所の小林に聞きました。
伊藤園 中央研究所 研究二課 課長 小林 誠
いちばん苦労したのは、渋みを抑える工夫と、それによってカテキンの効果が下がらないことを確認する作業でした。継続して飲み続けていただくには、おいしくないといけませんからね。
実験で問題がなくなれば、次は一般の方でテストします。コレステロールが高めの40代を中心とした30人から50人の方に、8週間、食事のときにカテキン飲料を飲んでいただきました。普通のお茶を飲む方と、カテキンを多くしたお茶を飲む方とで比較しますので倍の人数が必要です。データの分析もあるので、想像以上にコストも時間もかかるんですよ。
ところが、途中で国の「特定保健用食品」のガイドラインが変わって、試験期間が最低12週間に伸びてしまいました。試験はやり直さないといけませんので、2回目を実施したところ、今度は男性のデータはOKだけど、女性のデータは認められないと……。女性は月経周期によって体調が変わるので、それが影響してしまったようです。かといって、男性用の商品として出すことはできないので(笑)、3回目は月経周期が同じ女性の方で厳密に行いました。
ようやく国から「特定保健用食品」の許可を得られたのが2006年。開発し始めたのが2000年でしたから、じつに6年かかったわけです。そこから『引き締った味 カテキン緑茶』を商品化できたのが2008年でした。
現在は国産茶葉を100パーセント使用した『カテキン緑茶W』を発売しましたので、多くの方に味わっていただき、効果を実感してもらえればうれしいですね。
※体験談は個人の感想です。実感には個人差があります。