美しく健康な手を目指そう|健康のドクターズアドバイス|伊藤園の公式通販「健康体」

Vol12 美しく健康な手を目指そう これなら私も続けられれそう

第2の脳と
呼ばれる手

 押す、握る、つまむなど、私たちは手を使って毎日いろいろな動作をしています。複雑で精巧な動きをする指のおかげで、料理や裁縫など緻密な作業もでき、さらには、感触で分量を量ったり、ものを選り分けたりと、手はとても優れた器官です。
 全身の表面積の中で、手が占める割合は10分の1程度にすぎませんが、手と指をコントロールするために使われる大脳の領域は3分の1以上を占めるといわれています。指先には脳につながっている神経細胞が多く、手が「第2の脳」と呼ばれたり、哲学者のカントが、「手は外部の脳である」と言ったのもうなずけます。
 右手は言語表現や計算能力など具体的・論理的思考を司る左脳と、左手は直感や創造性などイメージや芸術性に関わる右脳と関係があるとされています。末梢神経が多く通っている指先を動かせば、脳への血流がよくなり、脳の働きが活発になるとはよく言われることですが、実際に手や指を動かした後、脳の血流量を測定したデータによれば、10%以上も血流がよくなったという結果が出ています。
 また、手にはあらゆる臓器のツボと経絡が集まっており、手と健康は密接な関係にあるといえるでしょう。

ハンドケア〈基本編〉STEP@汚れを落とす:たっぷりの泡で指と指の間、手首まで、優しく丁寧に洗います。 STEPA水気を取る:手を洗った後は、しっかりと水分を拭き取ることが大切。 STEPB化粧水を付ける:顔のお手入れと同様、まずは化粧水で皮膚にうるおいを与えます。 STEPCハンドクリームを塗り込む:水分を逃さず、保護の役目をするハンドクリームは必ず忘れずに。 こんなときもきちんとハンドケア ・食器洗いの場合も気を使う:素手で洗うときはお湯よりも水を使いましょう。お湯を使うときはクリームで手を保護してからゴム手袋をして洗い物をします。 ・洗濯ものをたたむときは手袋を:布を触っていると水分が奪われてしまうので、できれば肌にやさしいコットンの手袋を着用して。

お手入れついでの
マッサージが効果的

こんなときはここのツボ! 手の甲 @関衝(かんしょう):薬指の詰の付け根、小指側の角。血管循環がよくなり、肌を滑らかに。 A脊柱点(せきちゅうてん):小指の側面、骨の出っ張りの下のへこんだところ。腰痛、椎間板ヘルニアのツボ。 B合谷(ごうこく):親指と人差し指が交わるくぼんだところのやや人差し指寄り。疲れ目など、さまざまな症状に効く万能のツボ。 手の平 @肩点(けんてん):人差し指の側面、手をグーにするとき骨が出ているところ。肩こりに有効。 A腎穴(じんけつ):小指の第一関節の真ん中。ホルモンの分泌を整え、シミを薄くする。 B胃腸点(いちょうてん):手の平中央と手首を結んだ線の中間にある。胃の痛みを改善。  体の中で手は一番の働きもの。毎日のお手入れで美しい手をキープしましょう。
 皮膚に負担のかかる洗剤や汚れはきちんと落とし、水分をしっかり拭き取ってから、化粧水とハンドクリームを付けるのがハンドケアの基本。クリームを塗りながらマッサージを行うと血行がよくなり、より効果的です。
 手の平、手の甲全体にクリームを伸ばしたら、指の付け根から指先へ、爪の周り、指の間と、すみずみまでなじませます。このとき、指の間、手の平中央、親指付け根の下のツボを指で押して刺激を与えましょう。手首からひじまで、さするようにクリームを塗っていき、ひじにはしっかりと塗り込みます。最後に両手をこすり合わせて、クリームをよくすり込みましょう。

まめに手を動かして
脳を活性化

 普段から指の運動を取り入れれば、脳は若返ると言われています。脳全体を活性化するために、両手を均等に動かしましょう。
 こぶしで手の平や甲をこすったり、指先をつまんで軽く振ってウォーミングアップ。親指とほかの指を1本ずつ合わせる指先合わせ体操は、左右違う指で指先合わせをすればより効果が大きくなります。手のマッサージと体操は、仕事や勉強を始める前に行うのもおすすめです。
 近頃は、手足を刺激するグッズも豊富。マッサージやツボ押しは入浴後や就寝前が最適ですが、いつでも気が向いたときに行って、脳と体を健やかに保ちましょう。
頭脳体操 指先合わせ体操 @親指と人差し指の指先を合わせます。 A人差し指の指先を曲げ、親指で人差し指の爪を押さえます。@Aを病身の動きよりやや早めに繰り返します。 B親指と中指、親指と薬指など、他の指も同様に行います。 手を使った体操 @手を軽く握り、反対の手で手首を親指と人差し指で包み込むように押さえます。 A手首のツボをこすりながら手の平を前に伸ばし、指先で開きます。@Aを繰り返します。 @手の平を上に向けて両手の指を組みます。 A手の平を上に向けて押し上げながら指を反らします。