季節のドクターズアドバイス 冷え予防と食改善で夏のむくみを撃退 監修者 石原新菜氏 イシハラクリニック副院長 帝京大学医学部卒業。イシハラクリニックで、主に漢方医学、自然療法、食事療法によって、種々の病気の治療にあたっている。著書に『「冷え」をとれば9割治る!』(海流社)、『1週間で体が変わる「温め美人」生活』(三笠書房)などがある。

夏のむくみは体の冷えが原因


 暑い夏は、冷房の設定温度を低めにしたり、冷たい飲み物をたくさん飲んだりしてしまいがちです。しかし、体を冷やしたり水分・塩分を摂りすぎたりすると、血液やリンパ液の循環が悪くなり、血液が体の隅々に行き渡らなかったり、体内の老廃物の代謝が滞ったりして、むくみの原因に。
 足湯で発汗を促したり夏野菜を食べて、むくみを改善しましょう。発汗後のストレッチや、軽い運動も代謝改善に効果的です。むくみを防ぐ生活習慣や食事で、夏もいきいきと過ごしましょう。


★日常生活でむくみをとるには? @足湯で発汗 冷えを改善するには足湯がおすすめ。足湯は、血流が改善してむくみを防止するだけでなく、免疫機能や肝機能も向上します。 ★足全体がはいるバケツに38度程のお湯をいれて10〜20分くらい浸かりましょう。就寝30分前に行うと寝つきもよくなります。 A夏野菜で水分量を調節 カリウムは、塩分を体外に排出し、水分量を適正に保ち、むくみに効果的。海藻、ナッツ類に豊富ですが、調理後に失われる栄養素なので、生で食べられるきゅうりがおすすめ。 水分摂取を控えすぎるのも危険です。適度に水分補給をしましょう。

寝たままらくらく
「足のむくみとり体操」


 冷房によって体が冷えたり、暑さによって体力が落ちたりすることで発生する夏のむくみ。むくみやだるさを感じた時は、寝た状態で行える体操で血液やリンパ液を流して、むくみをとりましょう。
 冷えや食事改善とあわせて行えばより効果的です。
手足ぶらぶら体操 @あお向けに寝て、手足を天井に向けて伸ばす A手首、足首をぶらぶらと30秒間動かす 自転車こぎ体操 @あお向けに寝て、足を天井に向けて伸ばす A自転車のペダルをこぐイメージで20回足を動かす