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慶應義塾大学
看護医療学部教授
加藤眞三
1980年、慶應義塾大学医学部卒業。同大学院修了。米国マウントサイナイ医学部研究員、都立広尾病院内科医長、内視鏡科科長、慶應義塾大学医学部消化器内科講師を経て、2005年より現職。著書に『患者の力』(春秋社)などがある。毎月、公開講座「患者学」を開催している。
自らの臨床経験から運動の大切さを実感しているという慶應義塾大学の加藤眞三教授に、健康な体づくりのための運動についてアドバイスをいただきました。
体調が優れないときは自宅で静かに過ごしたほうがいい──そう考えている方は多いかもしれません。確かに感染症などの急性の病気の際は、安静が必要であることは言うまでもありません。しかし、近年増えている、生活習慣病などの慢性の病気には、むしろ適度な運動が必要なケースのほうが多いのです。
適度な運動といっても、毎日30分歩くくらいで十分です。できれば、やや早足を意識するとより良いと思います。
さらに、1週間に1回は少しだけ負荷の高い運動をしましょう。自分が続けられそうなものなら何でもかまいません。例えば、私は趣味でテニスを続けていますが、それはジョギングや水泳など一人で黙々と取り組むものだと性格的に続けにくいと考えたからです。また、近くに利用できる施設や環境があるか、一緒に楽しめる仲間がいるかどうかで、運動を選んでも良いでしょう。
毎日のウォーキングに加え、週に1度は負荷の高い運動をするのがおすすめです。テニスなど対戦相手がいてゲーム性のあるものでも、水泳など一人で黙々と取り組むものでも、どちらでもかまいません。自分に合ったものをみつけましょう。
仲間と一緒に楽しむことは、健康維持にとっては大きなプラス要素になります。他人とコミュニケーションをとる機会が増えると、心の健康だけでなく体にも良い影響があるからです。
チームで行うものや対戦相手がいるものはもちろん、一人で行う運動でも一緒に続けられる仲間をみつけると良いですよ。
ただし、運動のやり過ぎは禁物です。真面目な人ほど真剣に取り組んでしまいがちですが、運動を終えた後に心地良い疲労感があり、翌朝に疲れを持ち越さないくらいに留めておくのがポイントです。
コミュニケーションも健康維持には大切な要素です。スポーツやダンスなど体を動かすものを通じて仲間ができれば、自然と会話も弾みます。特に親しんでいた運動がない場合は、思い切って新しいものを習えば、運動の機会と新しい人間関係が得られて一石二鳥です。